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またもや国の失態である。

薬害肝炎感染について、その発症例を記したリストが厚生労働省庁舎内の倉庫から発見された。
このリストは平成14年に、田辺三菱製薬(旧三菱ウェルファーマ)が厚生省の報告命令に基づいて作成したらしい。
つまり、厚生省は作れと命じておきながら5年間もそのことを失念し、報告した旧三菱ウェルファーマも5年間黙りつづけていたということだ。
こうなると薬害というよりもはや一種のテロ行為である。



2002年からの薬害肝炎訴訟において、大阪(2006年6月)、福岡(2006年8月)、東京(2007年3月)、名古屋(2007年7月)ではいずれも国と製薬会社の責任を認める判決が下されている。
ただ仙台における判決(2007年9月)では国の過失を認めない判決内容であったが、今回発覚した厚生労働省のずさんな管理体制を目の当たりにすれば、やはり不当判決としかいいようがない。

薬害肝炎感染の原因となったフィブリノゲン製剤を製造販売していた旧三菱ウェルファーマの調査報告(平成13年5月)によると、フィブリノゲン製剤の1980年以降の推定投与数は約29万件(285,409件)、そのうち推定肝炎発生数は約1万人(10,255人)だとしているが、薬害肝炎訴訟全国弁護団は「フィブリノゲン製剤は1964年に製造・販売を開始したことを考慮すれば、この製剤によるC型肝炎感染者は少なくとも、2倍以上に達する」と指摘している。
現在、薬害訴訟の原告は160名おられるというが、旧三菱ウェルファーマの調査報告による推定薬害肝炎患者数1万人からすれば、わずか1.6%に過ぎない。
つまり多くの肝炎患者が、薬害による被害者であることも知らずに日々病気と闘っている可能があるということだ。
加えて、裁判をする権利さえも侵害されているといってよいだろう。

国の国民に対する責務は、健康な生活、つまり「生存権」を保障すること(日本国憲法 第25条)であり、厚生労働者はその任務を直接的に司っている(厚生労働省設置法の第3条「任務」ならびに第4条「所掌事務」をみても明らか)。
したがって、国は、責任云々を争うことよりもまず、ことは人の命に関わる問題であるという認識をもつことが重要であり、超法規的かつ人道的な措置が早急に執られるべきではないか。
少なくとも薬害肝炎患者にとっては不可抗力な事態であることは明らかである上、確実に病状は日々悪化しつづけるのだ。

つい先ほどのニュースで舛添厚生労働大臣は、推定投与者約29万人の特定と告知を行う旨の発言とともに年内にこの薬害肝炎感染の問題の解決を図ると明言した。
フィブリノゲン製剤の推定投与者数を厚生労働省が把握してから実に6年の歳月が経っていることを思うと、早急な対応であるとは決していえない。
| politics | 01:41 | comments(0) | trackbacks(1)Googleブックマーク このページを行き先登録 このエントリーを含むはてなブックマーク
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| C型肝炎 | 2007/10/26 7:57 AM |
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